長期修繕
マンションやオフィスビルは、建築後もさまざまな変化に応じてリニューアル工事を施していきます。
外壁や防水壁の劣化等から建物本体を守るための工事や、利用される方々のライフステージの変化に合わせて機能的なビルにするための工事等々。
林建設は、お客さまのさまざまなご要望にお応えし、豊富な経験と科学的な建物診断に基づいた、改修計画の策定から提案・施工と幅広く実施しています。
修繕の必要性と周期について
下表は仕上別による、一般的な「修繕周期」です。
仕上げにより3年~10年程度とばらつきがありますが、これは材料の寿命の違いにより影響しているとも言えます。
しかしながら、どの仕上げも修繕費用の中で大きな割合を占める仮説足場を必要となる場合があるため、トータル的な修繕周期を考えなくてはなりません。
以上より、一般的な大規模修繕の周期は"築10~15年" "築20~25年" "築30~35年"と言われています。
工事までの流れ
お客様からのヒヤリングやご要望により豊富な経験と科学的な
診断に基づき劣化の度合や耐震診断をおこないます。
お客様のご要望にお応えするだけでなく建設会社ならではの、
より快適で魅力的なワンランク上のご提案をいたします。
さまざまな劣化状況に応じて、合理的で速やかな工事をおこないます。
熟練したスタッフが現場に常駐し安全管理をおこないます。
お客様相談センター部門との連携によりスピーディーな対応を
計るとともに永きにわたりお客様の建物を見守り続けます。
コストの目安
建物の資産価値を守るには、しっかりした資金計画をたて、計画的な修繕費の積立が必要です。
改修のための費用は、具体的な建物の仕様、改修規模や改修程度によりかなり異なりますが、わかりやすくするためモデル例をつくって算出した費用を、以下に挙げます。
12年目の大規模改修工事費の一例:一戸あたり70~90万円
※30戸では2,100万円~2,700万円
上記の金額は以下のようなマンションを想定して算出したものです。
■ 仕様
戸数 : 30戸(各住戸3LDK)
外観 : タイル仕上げ、また吹き付け仕上げ
1戸当たりの専有面積:69~72㎡
■ 施工範囲
1.外壁
・タイルまたはモルタルのクラック(ひびわれ)補修
・タイルまたはモルタル浮きの補修
・タイル欠損箇所の取り替え
・吹き付け材が部分的に剥がれている部分の補修
・高圧洗浄(水洗い)
・吹き付け(複層弾性塗装使用)
・開口部(玄関ドアや窓など)回りシーリング打替え
・打ち継ぎ目地(壁面の継ぎ目の部分)シーリングの打替え
・換気口回りシーリングの打替え
2.屋上
・露出アスファルト防水の場合、増貼り
・保護モルタルの場合、下地調整の上ウレタン塗り防水
・ウレタン塗り防水
・取り合い回りシーリング
3.バルコニー床
・ウレタン塗り
4.鉄部の塗装
・玄関ドア
・共用部鉄扉
・バルコニー手摺り
■ 施工範囲
例
モデル例のマンションの修繕積立金とリフレッシュ金額の推移をグラフにしました。このマンションの修繕積立金は1戸当たり1万円で計算し、リフレッシュが理想的におこなわれている例です。
施工例
メゾン落合6団地
多摩ニュータウン団地の大規模修繕工事で、プロポーザル方式(複数の施工会社が企画の提案をおこない、その企画内容などから施工会社を選定する方式)により、5社の中から当社が選ばれた物件です。
現況を復旧させるだけでなく、より快適で気持ちの良い生活空間となるように、バリアフリーを意識した改修提案をさせて頂き、団地の修繕委員会の方々の賛同を得ることができました。
施工前には修繕委員会の方々と工事内容について綿密な打ち合わせをさせて頂き、また施工中も細かな連絡を取りながら、順調に施工することができました。
修繕委員会の方々はもとより住民の方々からも見違えるようになったとのお褒めの言葉を頂いております。